昨日より、"日中ハイレベル経済対話"に出席するため、北京に出張中です。
2日目・午前は、会合が始まるまでの時間を利用して、中国のIT大手企業"アリババ"が運営する小売店"新活館"を視察しました。
支払いは全てキャッシュレスで対応可能となっており、中国におけるキャッシュレスの進展具合を実感するものです。
また、北京市内に3キロおきに店舗を配置し、これらがオンラインで発注された商品の配送拠点となり、30分以内に注文品が家に配達される先進的なシステムとなっています。
日本でも、利用者利便の向上と情報の利活用等を通じた経済活性化を図る観点から、着実にキャッシュレスを推進します。
"日中ハイレベル経済対話"開始前に、中国の最新の経済金融動向を把握すべく、野村資本市場研究所北京事務所の関根首席代表と昼食を交えつつ意見交換しました。
日中金融協力の進展状況や足下の中国の経済・金融政策、中国における中小企業金融、証券規制の見直しの必要性等、有益な議論ができました。
情報のアップデートを済ませ、釣魚台での"日中ハイレベル経済対話"に臨みます。
夕刻より北京・釣魚台で開催された "第5回日中ハイレベル経済対話"に出席しました。
議題1つ目がマクロ経済。
私からは経済財政担当副大臣として、成長戦略、財政健全化に向けた取組等を説明しました。
次に金融庁担当副大臣として、日中証券市場協力の促進、中国金融当局との更なる連携強化、保険業規制の緩和及び対中証券投資拡大に向けた環境整備等、4点の要望を。
会合後の公式夕食会では、中国の証券監督管理委員会の方星海・副主席、銭克明・商務部副主席、韓長賦農業農村部長等と意見交換しました。
そして、最後は、今回の中国側トップの王毅・国務委員兼外交部長と。
今回の"ハイレベル対話"は、今後の首脳往来も見据え、緊密で重層的となっている日中の経済関係をより一層前進させ、新たな段階へと押し上げるものとなりましょう。